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下北沢、ポップな、ラビリンスの街。

01


下北沢の駅にはじめて、降り立った人は、乗換でも、出口探しでも
なんとわかり難い駅だなと、戸惑うに違いない。
街も、駅と同じように、ラビリンス(迷路)だ。
だが、街の迷路状態は、かえって、散策の楽しさを強めている。
で、いまシモキタ駅は、電車は地下にもぐり、複線化も進む。
駅前もロータリーが出来るとか、改良工事がガンガン進行している。
駅が便利になるのはいいが、街の、特徴のラビリンスは、どうなるかなあ、心配する人も多い。
工事のあをりを食って、著名なジャズ喫茶の「マサコ」が、消えてしまった。
どうなったんだ?

02
下北沢駅前

並びにある、ミカズキ、モモコ(300円ショップ)のやさしそうな店員の
おねえさまに「マサコ、どうなった?」と聞いてみた。
「なくなったんですよオ」
やっぱり消えていた。

1953年から、「マサコ」営業。
日本のジャズ喫茶のサキガケの店だった。
名物オーナーのマサコさんが、亡くなったあとも、ご主人が、頑張ってきた。
4000枚のジャズのレコード、どうなっちゃうの。
淋しくなるねえ。
話を聞いたついでに、ミカズキ、モモコの店内にはいってしまった。
「やべえ、ここは、女子高生の御用達の店だ。」
でも、いいや。
女子高生が、がやがや品定めをしているところへ割り込んで、
なんと、ダリの、ぐにゃっという感じの時計が、300円だったので、買った。

さあ、マチナカへ行くぞ。
下北沢と言やあ、まず、「ザ・スズナリ」でしょう。
だいぶ前だが、「淋しいのは、お前だけじゃない」というドラマの舞台に
なったところだ。
面白かったなあ。
取材で、脚本を書いた市川森一さんと、その話にはずんだことがあった。
アパートだった建物を改造した劇場で、飲み屋などを、引き連れたような、
軍艦型の面白い建物だ。
どぶいた踏んで、てなムードでいいね。
演劇青年だった、本多一夫さんが、この、ザ・スズナリを皮切りに本多劇場など、
数カ所にざざっっと劇場を増やした。
結局、この劇場群が、ほかの小劇場や、ライヴハウスの出現を、誘発したのだろう。
ライヴハウスの、251には、ロッカーらしい金髪姿が出入りしていた。
学生や映画青年の、実験作や、短編映画を上映する、50席程度の、
小型映画館、「トリウッド」も、10年の歴史を刻んでいる。
「うーん。カルチャー!。」


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ザ・スズナリ

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ライブハウス251

劇場カルチャーだけでなく、創意ゆたかな若者の感覚は、街中に満ち満ちていて、
看板や、壁絵など、眺めているだけでも楽しい。
なんと、薄汚れたガード下も、レインボー・ゲートと称し、明るい壁画が描かれている。
骨董屋や、古本屋、古着屋も多く、若者のオール・ニーズに答えている。
東洋百貨店と称する多店舗の集まりなどもユニークだ。
衣類や、小物雑貨など、闇市風だが感覚がシャープ。
こういう、店舗作りの発想にはホトホト感心する。
ぼくの好きな帽子専門店[JABAJHA]も、まず、
看板の絵につられて、めっけたものだ。
面白い帽子が揃っている。

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レインボーゲイト

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JABAJHA


ニックンロールという、おにぎりに肉を巻いたニューウェーヴの食品に行列ができると思えば、
クラシカルな餃子の「王将」も、いつも満員だ。
若者に占領されたような、商店イメージのなかで、
カレーパン、みそぱんの、「アンゼリカ」には主婦や、老人がつめかける。
この街の魅力は、ワリとはっきりしている。
ポップな感覚と、カルチャーと、迷路の楽しさだ。

子供や、趣味人に、とって、素敵な店がある。
ドイツの製品のフィギユアーでプレイ・モービルの
専門店の「プレモランド」だ。
人形の顔がいい。
全部、ほほえんでいる。
大事な眼は、金太郎飴のように、奥まで通貫しているので、こすれて、
眼がなくなることはゼッタイない。
人形を主体に、駅、スポーツ、水族館など、900アイテムの、
世界を構築することが出来る。
ほかにも、精巧な動物フィギュアのシュライヒなどもある。
ウム!親として、刺激されるなあ。
いいものは、子供時代に体験させなくちゃあ。
そんな、決意を生じさせる店だ。


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プレモランド

もうひとつ、ザ・スタディルームだ。
「知ること、学ぶこと」をテーマに、磁力で浮き上がるUFO、鳥を呼ぶ笛、
などメが丸くなるようなオイシイ素材が揃っている。
科学するココロを、きゃっきゃっっと、でんじろう先生的に楽しめる店だ。


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ザ・スタディルーム

最後に、「マサコ」と同時に、ここだけは立ち寄りたかった、
「喫茶ミケネコ舎」だ。

古い建物の8畳間を三つ使い、ニュー感覚に仕上げた店だ、と聞いていた。
これも、壊されて工事中だった。
近くの八百屋さんで消息を聞いた。
知的な、美人の奥さんが、
「あそこの白いお店で、仮営業しているそうです。
 とても、おいしいそうですよ。」
明快、断定的だった。
そこへはいった。
スゴい、と思った。
八百屋の奥さん、侮れず。
立松和平をいい男にしたようなシェフが、ぼくの問いに、
控えめながら、蘊蓄をかたむけ、じつに深いコーヒーの、調理をしていた。
コーヒーを味わいながら、外を眺めている。
苔の生えたような屋根の、骨董屋が見える。
借景ながら、これが、またコーヒーの味を引き立てる。
至福のひとときだった。


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ミケネコ舍仮店舗

10
骨董屋

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