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夏も終わりの、浅草花やしきあたり、怖わ、懐かしい。

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浅草。
ここに来ると、いつも山田太一氏の小説、「異人たちとの夏」を思い出す。
その小説は、異界の人との不思議なかかわりを描いている。
読むと、とても懐かしい思いにひたってしまうのだ。

ストーリーは、こうだ。
仕事もうまくいかない、その上離婚だ、不運のパンチに滅入った若い脚本家の主人公が、
昔、亡き父母と暮らした浅草に、ふらりとやってきた。
なんたる奇貨!
六区の真ん中にある寄席で楽しんでいる、亡き父親と出会ったのだ。
子供だった彼を残し、30年程前、両親は交通事故でこの世を去った。
その懐かしい父親にまた会えたのだ。
「嘘っそう?」
そのまま父と、母も住むアパートに立寄り、それから3人の夢うつつの生活が続く。
そんなストーリーが展開されるのだが、この異様な暮らしがいつまでも
続けられるわけはない。
物語は、意外な展開をみせていく。
浅草には、そんな異界に近い雰囲気がところどころにある。


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浅草六区で

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父と出会った寄席

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花やしき


「花やしき」もそのひとつだ。
そこにはいってみよう。
遊園地だが、「花やしき」は異界の入り口だと、いう人が多い。
不思議な雰囲気の遊園地だ。
こんなとこ、ほかにはあるまい。
狭い。
5700平米で、東京デズニーランドの1%の面積だという。
ぼくが20年くらい前にみた時は、いまの雰囲気とはかなり違うが、
もっと不気味だった。
当時は、「見せ物小屋」の蛇女とか、ろくろっ首とか奇怪な出し物が
あったように記憶している。
花やしきの看板メニューの「お化け屋敷」はホンモノのお化けがでる、和服の白い影をみた、
子供のすすり泣きが聞こえたなどと、噂が絶えなかったが、
小屋の老朽化で今年、閉館した。


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パワースポットの赤い小橋

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スリラーカー

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夏限定のお化け屋敷


ほかにも、
パワースポットもあるが、赤い小橋を後ふりかえずに渡れば、幸運がくるとか、
かわいい話だが、若い女性たちは楽しんでいるようだ。
花やしきは、ほとんど「古い」がウリだ。
なにせ、木製のコースターが、民家の鼻っつらを走ったり、遊園地の化石と誇っていいだろう。
花やしきの歴史は長い。
江戸末期の1853年に庭園として、開設され明治、大正、昭和と続いてきた。
ちょんまげが、ここで金魚掬ったりしていたわけだ。
そんな長い長い時間が、「花やしき」に異界めいたものを醗酵させたと思うと、
不思議な感じで、ワクワクする。
夕暮れが近かずいた。
閉園ではないが、ひとけのなくなった遊園地に、すこし冷えたかぜが吹いてきて、
汗の滲んだ肌に心地よい。


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占いをやろうか

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鬼太郎堂

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花やしき通り

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夕暮れの花やしき

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