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2010年10月

代官山、西郷山から王様のレストラン、目のグルメ

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10月27日、
こんな気持ちいい秋日には、散歩に行かなくちゃあもったいないと選んだ先は代官山だ。
この街は懐かしい、知人との名残りの場所、そのあたりを散策したくなった。

坂本さんにおせわになったが、かれは若くして他界した。
もうかれの事務所だったビルも建て替えられて、ほかにも仕事で縁のあった同潤会アパートも消え、
そこを隠れ家にした渥美清さんを偲ぶ痕跡もなくなった。

あたりは白っぽい、美しい街に変わった。
代官山は、山と名がつくだけに坂道や起伏に富んでいる。
きょうは、気持ちのいい風景や、面白い店を見つけに歩いてみることにしよう。

こういう、葉脈のような小径の多い街は、
迷い道に入り込んだ風が戸惑いながら通り過ぎるよう急激に頬をなでる。
やたら、ショップの入り口に自転車がポイントのように目につく。
チャリンコでくる近隣の若者客が店内を物色しているのだ。
装飾にしている店もある。
昔からの住いに、しゃれたトレンデイな店が混在する、こいう低層の街は、
敷居の低い、とてもフレンドリーな雰囲気を感ずる。

窓から窺える、喫茶店でくつろいでいる女性にカメラをむける。
午後のまったりした時間、時はほとんど淀んでいる。
若い女の子のファッションも、やはり目の楽しみのひとつ。
年甲斐もないが、ファッションは、街の美しさを計る大きな要素だ。


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ショップの自転車

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喫茶店でくつろぐ女性

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代官山駅のコンビニで

すこし、ぶらぶらして、
きょうここだけは外せない、と決めた西郷山に向かった。
川のない、西郷橋にきた。
橋を奇麗に補修したな、とフシギ感に囚われ、車に荷物を積み込んでいる女性に尋ねた。

ーこの橋って、最近奇麗にしましたか?
「えーっと、どうなんでしょうね?ちょっとわかりません。」
ー西郷山公園は、その先でしたよね?
「そうです。そうです。そこ左です。
 きょうは天気がいいから好い写真がたくさん撮れるでしょうね」
ーそう。あとはボクの腕次第….
といいかけて、彼女の顔をみると、三船美佳さんじゃん。
ーで、しょう?と聞いたら、
はにかんだ笑顔でうなずいた。きさくな人だ。

西郷公園はあまり手入れをしすぎない、いい公園だった。
まるで、少年時代の原っぱみたい。
草の伸びたなかに寝転んで、のんびりしているカップルも心地よさそう。
かって出かけた向島の百花園も、由緒のある植物園だが、
整備と野趣のバランスが上手に手入れされて感心したことを思い出す。
もう、陽が落ちるぞ。
道を反対に渡る。


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西郷橋

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西郷山公園、原っぱのよう


テレビのロケに使われた、ドラマ「王様のレストラン」
瀟洒なフランス料理店。
正しくは、レストラン・マダム・トキ。
目でみるだけで、ご馳走。
大木が生い茂るカフェ「ミケランジェロ」オープンテラスがシブい。
ここもTVロケの常連だ。
キムタクや、松島菜々子や、綾瀬はるかなどの顔がチラついて、
田舎の姪をこのあたりへ連れて来たら、狂気乱舞することだろう。


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王様レストラン

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カフェミケランジェロ


帰り際に、ぼく好みの面白そうな店をみつけた。
ブリキでつくった飛行機や、金属のとかげ、ステンドグラスのギターなどなど。
外人の少年少女たちも、そこに集中。
「#$?*%”!」
感嘆詞的なひびきありだ。
店の名は見損なったが、ハリウッドなんとかという店名のようだ。
旧山手通りのヒルサイドテラスC棟の前の方にある店だ。


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オモロい工作

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どう、オモロいだろう

八幡通りを下ると、よくTVや雑誌で目にするスイーツの店がある。
地元の客らしい老若の女性が、日常のようにさっと店に入る。
よそもんで、ウロウロしているのは、オレだけかな?

角店で、宝飾品のデザイナーの女性が、作品制作に没頭しているのがみえる。
製作に没入されているようなので、声をかけるのはためらった。


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宝飾製作中


いやあ、この街の魅力も、なかなか深そうだ。
ここの散歩にも凝ってハマりそうな予感がするなあ。
帰宅して「ちい散歩」の代官山散歩コースを本でみたら、
地井さんが歩いたコースとボクの重なったポイントは、
西郷山公園だけだった。
地井さんは、黒いタイヤキの店や、古い時計屋などめっけて歩いていたが、次回はぼくも
そこへも、いってみよう。


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夕暮れの八幡通り

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旧山手通り

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メガロポリス。赤レンガ街の郷愁。

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東京駅から新橋駅まで、約3キロ。
鉄道の高架下に赤れんが街が伸びている。
100年を超える長い間、大震災や空襲をビクともせず生き抜いてきた。
現代建築の圧倒的な威容に囲まれ、押しつぶされそうになりながら、
ドッコイ頑張っている姿には、そこはかとなく共感を感ずる。
明治、大正、昭和の遺物的風景だ。
ぼくは、日比谷で映画をみた帰り、表通りを避けて
舗道も狭いのに、この通りを歩いて新橋のバス停に向かう。
この古ぼけた赤レンガの風景はなかなか悪くない。
半円の区画で汚れたレンガなので、店のデイスプレイも派手で、刺激的だ。
その立ち並ぶ全景も味がある。
直線に伸びる鉄道の高架下で遮るものがない。
遠近がくっきりし、夕方の逆光に沈む風景は叙情的ですらある。

この通りには酔っぱらいもいればホームレスも寝ている。
開放区ムードだ。
並んだ店は、いまどきのイタリアンもあれば、回転寿司もある。
居酒屋は勿論、シャレた小料理屋もある。
いずれも、気安く入れるのは、
店みせが、ふるぼけたレンガの穴ぐらだから、だれでも安心するのだろう。
ぼくは、ここを通る時、

ーー悩み忘れんと 貧しき人は唄い
  狭い路地裏に 夜風はすすり泣くーー

と「夢淡き東京。」という唄がなんとなく浮かんでくる。
別に、このあたりが寂寥感がただようというわけではない。
ただ風景に連鎖したいいムードの曲だな、と感ずるのだ。
貧しき人は唄い、か。
なんとなく貧しさや世知辛さのムードの唄は、酒の肴によくあう。
終点に近い、新橋烏森口に至ると、ちいさな映画館などもあって郷愁は
頂点に達する。


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ホルモン亭

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イタめし屋。すっきり伸びた風景。

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喜多方ラーメン

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タクシーの基地もある

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二階の窓。はて?内側は

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シャレた小料理屋もある

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ホームレスも寝ている

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古い酒屋もある

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夏はオープンテラスで一杯

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古い映画館だがリニューアル

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東京ミッドタウン、楽しい公園都市だった。

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東京ミッドタウン


ミッドタウンの、檜町公園の横の芝生に寝ころんで、いろいろ考えた。
今日はすっきりしない空だ。
昨年、スマップの草薙剛クンは、ここで泥酔してなにか叫んでいたらしい。
あの好青年の、フシギである。
かれのその失敗に僕らが、「どうしたの」なんて立ち入るわけにはいかないが、
叫びたい思いはだれももっている。
清掃をしていた青年に、剛クンのその時の現場を尋ねた。
青年がその場所を教える口調には、やさしさが感じられた。
みんな疲れているんだよなあ、と僕は心のなかでつぶやいた。

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剛クンは、寝転んでいた


この公園を含め、グリーンを敷き詰めた広域な空間は、赤坂に下るなだらかな斜面を上手に
デザインされていて心地いい。
とりあえず、外苑東通りの正面からガーデンテラスに直進しよう。
まっくろな設えのブランドの店が、立ち入るのをちょっとたじろがせるが、その横をゆく。
今日のイチ狙いはピザの店だ。
イタリア旅行で、ミラノでピザを食べた。
そのとき、事情通の男にピザはミラノが本場、そのあたりで採れるトマトが味の
極め手になるのだと聞いた。
そのミラノの伝統的なピザを焼くという
「ピッツエリア・トラットリア・ナプレ」がミッドタウンに現れた。
昼、オープンテラスに座ると、そよ風が心地いい。
店の評判は聞いているが、例のトマトが気になってマルゲリータの味に挑戦した。
ランチセット1600円。
ピザ巨大!焼き焦げの風味が微妙で、なんともいい。
味もよかった。

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ブランド店

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ピザレストラン

ガレリアに移ろう。
4層の吹き抜け、通路に竹が植えてある。
「エ!竹?ほんものか!」
店みせの品揃えも、ひと味違うぞ。

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ガレリア


3階には、インテリア、日用雑貨、美術館グッズなど、
洗練された品揃えのセレクトショップが思わず目を虜にする。
地下1,2階は、グルメの店オンパレード。
もう利用しやすい、いい店だらけで、目がチカチカ、迷ってもキリがない、我が道をゆく。
東京ハヤシライス倶楽部という異色な店もある。
15種類のスパイス、肉と野菜を7日も煮込んだソースだという。
勿論、美味、持ち帰りもあり。
浅野屋とメゾンカイザーで、パンに迷いつつ、カイザーでクロワッサンを選択。
本店のパリで、フィガロ紙の1位に輝いたという謳い文句によろめいてそれを購入。
評判の「トシ ヨロイズカ」のスイーツの店はプラザ1階で、行列が絶えないのでスルーした。


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ショップ


ぼくは、あちこち都市散歩をしている。
目立つコンセプトを持ち込めば街が活性化するだろうと、
安易な街づくりだなと感ずることもあった。
このところ、丸の内、赤坂、汐留など街づくりが次々推進され、
ぼくらも新しい街を楽しませてもらった。
東京ミッドタウンは、それらの街づくりの教訓をふまえたかのようで、よく出来た街に思える。
都市に公園は必ずあるが、ミッドタウンには、
公園のなかに美術館や、ビジネスビル、おしゃれなショップ、ホテル、マンション、
これらがステキに異種同化している。
公園都市というのは、こういう姿をいうのではないかと思われる。
しかも大都市のど真ん中の都市公園らしく、居住外国人や近隣住民らしい人々が交わり、
多国籍ゾーンをつくりあげている。
檜町公園だけ和だが、これは毛利家の庭園跡を整備したものだ。
隣接して芝を敷き詰めモダンな遊具を揃えたガーデンがあるのに、
子供たちが和風の公園に入り込んで遊ぶのも、変わった風景で面白い。
おおきな声で、
強調したいくらい目につくのは、ミッドタウンは、建物の内外に、広いテラスや、
おしゃれな椅子やベンチをかなり広範に設置してあることだ。
いつどこででも、座れる設備があり、ゆったりくつろげる配慮のある街はほかには見当たらない。


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安藤忠雄設計21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)

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巨大屋外アート

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和の公園で遊ぶ

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檜町公園の池

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鉄骨建築と樹木の調和

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広々とした、フリーなテラス

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竹林のなかのベンチで

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六本木ヒルズ。爽やかな風、独りぶらぶらの快適。

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ヴィトンの壁のヒルズ


六本木ヒルズが完成した時、
新、金持ちタウンとなったこの街で、ぼくの居場所があるのだろうか戸惑った。
230もの店舗があるのは、あちこちの地域開発も同じでビックリするほどの数ではないが、
ほとんどが高級店なのがスゴイ、ぼくのふところやセンスに合う店があるのか
とても期待できまいと思ったのだが、最近、やっとこのエリアで独り遊びするのに慣れてきた。

だんだん、自分の居場所やコースがきまってきた。
とはいっても、高級レストランや、ブランドの店には、全然、縁はない。
六本木駅からヒルズに向かう途中で、「天鳳」やノースタワーの地下の「勝丸」の支那そばを食べたりしている。

ヒルズ着。
向井千秋さんと宇宙に行った「宇宙めだか」の子供たちの泳ぐ毛利公園の池を眺めながらふと思う。
ここは、めだかから「ママン」の巨大蜘蛛まで、動物がある。


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ママン(蜘蛛)

まるで、ぼくのような貧乏人からヒルズ族まで、
幅ひろい人種がうろつける快適なエリアだと、思えるようになったのだ。
毛利公園に面したカフェのテラスに中東の女性がひとりポツネンと座り、想いにふけっている。
しばらく、それを眺めていたが彼女は人を待つ様子でもない。
ぼくと同じ、孤にひたっている風情だ。
彼女の頭のなかには、砂漠もテロも原油の炎もないに違いない。
オット。そんなことはいい、深読み、深読み。


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中東の女


さくら坂と併行して伸びている、ぼくの好きな「けやき坂通り」、
この坂をぶらぶら散歩するのはとても気持ちがいい。

堀江モンやあの薬物俳優のマンションの一角に、所在なげな少年がいた。
少年はどこで遊ぶのだろう。


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けやき坂

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所在なげな少年


幼児を抱いた奇麗なママドルが、急ぎ足でさくら坂公園(ロボロボ公園)に向かう。
ロボットのトーテムポールがあって、幼児に人気の公園のようだ。


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ロボロボ公園


けやき坂に戻る。
けやき坂には初秋のさわやかな風が吹いている。
広々とした舗道、ユニークな造形のベンチが10もあって、この並木道はくつろぎの場にもなっている。
ルイ・ヴィトン、ランセル、アルマーニと並んだシックで美しいこの通りは、パリと遜色のない風景だ。


ぼくには、なんの縁もない店みせだが、きょうは、愛妻にプレゼントしようと、
アルマーニの隣のル ショコラ ドウ アッシュ(ショコラトリー)で、黒い宝石といわれる、
話題のトリュフ ノワール(チョコレート)を買った。
指輪のような箱を開けると、薄いひとかけらのチョコがはいっていた。
ぼくは、話のタネに買ったのだが、この超高価なチョコには驚いた。
さて、わが愛妻は、その味をなんというだろう?

もうひとつ、ゆったりするのにいいところは、テレ朝前にある広々とした空間の「アリーナ」だろう。
ハリウッド映画の公開イベントなどで、よくアメリカの俳優が挨拶している野外アリーナだ。
イベントやフリーライブが、よくおこなわれるが、ふだんは休憩スポットになっている。
ぼくも、ここはよく来るし、「アリーナカフェ」のクレープを食べたりする。
付近のカフェ「ハーブス」のフレッシュケーキも垂涎ものだ。


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けやき坂、アッシュへ向かう

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右が、トリュフ、ノワール

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アリーナ

さて、今日のぼくの散歩の目玉は、「六本木ヒルズ、アート&デザインストア」へ行くことだ。
村上隆氏や草間弥生氏をはじめ国内外のアーチストデザインのグッズがずらり並んでいる。
ここでしか買えないものもあるらしい。
ぼくは、かねがね狙っていた奈良美智のリンゴッコを買って帰る。
この顔がなんとも、いいのだ。
どこへ置こうかな。
最後は、展望台もさることながら、森美術館と森アーツセンターギャラリーが面白い。
今回の狙い目は、北原照久の「驚愕現代アート展」だ。
しかし、10月9日から始まるというので、
このブログに合わせ、紹介できなかったのは残念だ。

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デザイン、ストア

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リンゴッコ

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アート展の予告

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銀座。ぶらぶらと裏通りをゆき、なんかめっけた。

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松阪屋


2~3用事があって銀座に出かけた。
豊洲から新橋行きの都バスで、銀座4丁目のバス停で下車。
銀座通りの方向に50歩程度歩いたところで、左の路地の向こうに目が止まった。

松阪屋の新館通路だ。
何時も観ている風景なのに、夕日の光芒が面白い。
自然にからだが、その方向にゆく。
おいおい。わが足よ。
用事があるのに、ふいに、ぶらぶら散歩に変わってしまった。
カメラを持っていると、どこかにツボがあって、ついそこに触れるとそれをきっかけに
バシャバシャ撮り始めてしまうのだ。
目の前の風景に、シャッターが止まらなくなる。
被写体のそばに寄って行く、というわけだ。
角のなまキャラメルの花畑牧場を横目でみながら、さあいこう。

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花畑の店


すぐ左に三原小路がある。おや、お稲荷さんだ。
あづま稲荷と、幟が何本もはためいている。
ふーん。あづま稲荷かあ。
どういう由来だろう?
丁度若い女性がスイとその道に曲がっていく。
尋ねてみた。
「エッ!ハイ。
 あづま稲荷のことですかあ。」
このあたりを、お稲荷さん由来で「あづま通り」と呼ぶことは判った。
しかし、そのお稲荷さんがどいういきさつで出来たのかが判らない。
丁度、和風喫茶から、おじいさんが出て来た。
ウーン。歯の噛み合わせが悪いのか、時間がかかったが、
伏見稲荷から分霊でできたのだと判った。
「だけど、あづま通りは、その角までだよ」
ふーん、あづま通りはワンブロックだけらしい。それからむこうはどう呼ぶのか気になるなあ。
なぜか、通りの愛称が気になり始めた。


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あづま稲荷


なんでもこだわり出すと、どんどん、いけいけになってしまう、悪いくせ。
それはともかく、風月堂がこの辺にあったな。
「閉めてしまいましたネ」
地階で、フレンチを始めた青年が、解説してくれた。

和風小物の「えり菊」は健在だ。

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茶房

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えり菊


ヤマハの新館ビルをやりすごし、どんどん行く。


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ヤマハ別館


中華料理店のショウウインドウにふかひれのでっかいのが額で飾ってあった。
ここで、寄り道だ。
説明がある。これは1988年にノルウエーで捕獲された体長14メートルのウバザメの尾びれで、
中国では、至高のフカひれと評価、天九翅と称するのだそうだ。
ふーん。


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巨大ふかひれ

バチバチ、道ゆく人にカメラを向ける。

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若者たち


ところで、この通りの出口近くにきたのに、まだ愛称がわからない。
ふと、きまぐれで迷い込んだ名もなき通り、
それを「君の名は?」とたずねるのが目標になっちゃった。
この通りには、古い画廊が多いのでそこで聞いてみよう。
そこで2軒尋ねたが、知らない。
一軒の主人は
「50年ここに住んでいるけどねえ。なに通りとか、聞いたことないですねえ。
 判ったら、教えてください」
と、マジでいわれる始末。
8丁目の終わりに近く、ビルの駐車場に所在なく立っていたおじさんにも尋ねた。
「知らないですよ。」これも、ハズレ。

おや、ここ「銀座の母」の店??
「そう、タレントがよくくるよ。観てもらう?」
いいよ、いいよ。

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銀座の母


その向かいは、てんぷらの「天国」の裏口だ。
そこにしゃがんでいた60年配の板前に、聞いた。
「ここの通りの名?ああ、そこのマンホールに書いてあるよ」
え?マンホール?
道路に埋められた鉄板のプレートに、「信楽通り」と書いてある。
判ったア。ついに。


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プレート発見!


ついでにまわりを眺めて、めっけてしまったのだが、
このあたりは、東海道の江戸入り口にあたり、芝口御門という城門が造営されていたのだという。
とにかく幕府にとって大事な場所で、朝鮮から特使を迎える時、
彼らをびっくりさせろとばかり、更に立派な城門を造ったのだそうだ。
へえ?


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芝口御門跡


それから、信楽という名の由来を尋ねた。
知らない、知らない、この通りの人は、誰も知らないのか。
天国の板前は、
「交番で聞いたら?」
そんなことまで交番で知ってるかなあ。
そのあたりに、暦女はいないかなあ。

家に帰って、いろいろ調べた。
判ったぞ。
その立派な城門の脇に茶屋があったというのだ。
その茶屋の名が、信楽茶屋と言い、当時、たいへん繁盛したらしい。
それが、この通りの由来だそうだ。
ああ、ア。
でも、信楽の由来は判らずじまいだった。
気まぐれに迷いこんだ裏通りで、いろんな人と通りの名称を探して、
随分、話し込んでしまった。
銀座の人達は、みんないい人達だった。
まあ、あんまり意味のない一日だったといえば、それはそうだ。
でも、赤塚流でいこう、それでいいのだ。


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信楽通り、上空の雲

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