« 赤い鳥、小鳥。童謡の街、目白 | トップページ | 幻影師は踊る。 »

目白通りから、関口芭蕉庵まで、ぶらり散歩。

01_p1260394
民家のウインドウ

道路沿い、民家の飾り窓から、花が通る人に微笑している。
目白通りは並木道だけに、ショウウインドウに映る、木々の模様が、お洒落なムードを醸し出す。
品がよく、由緒正しい風景が残っている街と言えば、
いま散歩している目白通りも、そのひとつだろう。

日本女子大あたりから、江戸川橋方向に向かう。
直線の続くこの道は、学習院や川村学園も含めて学生街だけに落ち着いた環境なのがいい。
Tさんが、学生時代に印象的だったというデザイナーの水野正夫さんの喫茶店も健在だった。

02_p1260487_2
学生の多い、目白通り

03_p1260463
水野正夫さんの喫茶


いまは、新しい都市は、店舗もコンビニに集約されるように、
ほとんどが衣類や食事の店舗に変わってしまった。
だから、このあたりに、子ども靴のオーダー専門の店や夢路とよぶ画廊や、古い酒屋などめっけると、
なんとなく散歩が楽しくなってくる。

ふと、柄になく、ポエテイックなイメージが湧いてくる。
ランボーの、「わたしは、星と星に綱をかけて、そこでブランコをするんだ」という詩の一編などが浮かんでくる。


04_p1260567
子供靴の手ずくりショップ

05_p1260559
画廊、ゆめじ


あれ、目白の田中邸はどこだったかな。
聞いた。
「あそこよ、真紀子さんちでしょ。公園の隣よ。」
主婦はなんでも知っている。
角栄邸も、真紀子さんの時代に移り、一層、凛としたスゴイお屋敷になった。
隣接する公園も都会の公園らしく、おしゃれで、楽しそう。


06_p1260430
公園、右手に真紀子さんち


さて、銀色のステルス戦闘機を思わせる、東京カテドラルにしばし、見とれる。
通りすがりの若い外国人の牧師さんがやさしい視線を投げてきた。
アラフォーの女性が、広大な敷地のなかでたったひとり、ベンチで文庫本を読んでいる。
静かなるハイ、ヌーンだ。

07_p1260338
東京カテドラル


講談社野間記念館のてまえを右に曲がる。
このあたりは目白台。
風景は一変する。
幕末か、明治か。
しばし、この界隈に佇む。
焦雨園や細川家の永青文庫が一挙に時代を遡及させる。
焦雨園は、坂本龍馬の時代と同じ、土佐藩出身の尊王の志士の田中光顕の屋敷だったところだ。
6000坪の広大な敷地で、建物の壮大さと精緻な造りには息をのむ趣があるといわれるが、
原則、非公開だ。
向かいの永青文庫は、細川家のコレクションの国宝、重要文化財の展示をしている。


08_p1260298
蕉雨園界隈

更に進み、関口芭蕉庵と水神社に囲まれた、胸突き坂の急勾配をくだる。
このあたりで、神田上水の工事に携わった芭焦が彷彿として目に浮かぶ。
工事の4年間、芭焦は、ここに住んだ。

芭蕉庵の隣り椿山荘の一角にこれまた古風な二階が窺える。
撮影していると、
近くにいた老人が、「五慶庵」というんだ、と教えてくれた。
東急グループの創設者、五島慶太の所縁の建物なのだそうだ。
京都の二条城の前にあった三井邸を買い取り、移築したらしい。
「戦後の経営者は凄かったな、ヤツは強盗慶太とよばれたんだよ」
アっハッハッと、老人は豪快に笑った。
このあたり、まだ一月十日なのに梅が奇麗に咲いていた。


09_p1260260
水神社。前方に神田上水

10_p1260201
関口芭蕉庵

11_p1260189
椿山荘、五慶庵

12_p1260167
梅は満開。江戸川公園

|

« 赤い鳥、小鳥。童謡の街、目白 | トップページ | 幻影師は踊る。 »

僕的、都市ウオーク&おいしい。」カテゴリの記事

写真」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1150352/38487480

この記事へのトラックバック一覧です: 目白通りから、関口芭蕉庵まで、ぶらり散歩。:

« 赤い鳥、小鳥。童謡の街、目白 | トップページ | 幻影師は踊る。 »