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韓流、新大久保、アニハセヨ。

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アニハセヨ。
韓流ブームに湧く新大久保は、女性の群れでムンムンだ。
このムンムンの人いきれのなかで、懐しいいふる里的感触を思い出す。
化粧品店の前を行きすぎる。
店頭に韓流スターらしき、若者のポスターが。
その向こうに、なにやら お好み焼きみたいなものをパクついている少女。
カメラをさっと右手に掴み、スタンバイ。
そこへ、

「おにーさん、写真ダメヨォー。」韓流おばちゃんの声あり。
「なんだよォー、まだ撮ってねえじゃん。チェック早すぎねぇー?」

それにしても、おにーさんッて冗句、アニハセヨってこと?。

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ここは、JR新大久保駅を起点に大久保通り、明治通り、職安通りに囲まれた台形ゾーンで、
住民の2~3割りが韓国、東南アジア、中近東、南米、ロシアなどの外国人の密集地帯といわれていた。
いた、というのは、10数年前のぼくの取材でのデータで、外国人のほか浮浪者もいたり、
風景は、いまと全然違って、やや不穏な空気すら漂わせていたのだ。

当時、この一角で、40年も靴の修理をしていた70才位の川崎さんに、
この町は、なんでこんな変わった町になったのかねえ、と訊ねたら、

「気がつけば、こういう町になっちゃった。
 新宿が近いから、そこで稼いでいるヤツらのネグラが多いんだ。
 いろんな国の習慣や、文化の違いがあるからねえ、折り合って
 いくのは、大変だよ。」

と話していたが、

「だがこの町のいいとこは、女の子たちがやさしいこと。
 家族のためによその国から働きにきている子が多いから、貧しいけど純粋だぁね。
 タイの女の子が、ここへよく来たよ。
 17~8才の子どもで、稼ぎはみな家に送金していた。
 寂しい、寂しいって、よく、片言の身の上話を聞かされたよ。」

フーン。
ここは、最初は、蛇頭とよばれた中国のあぶない奴らもいたと聞いていたが、

「いまはあまりもめごとも起こさないし、ワルはいないねえ」と、川崎さん。
「やっこさんたち信心深いよね、
 まあ、おおきなルーテル教会なんて人がはいってるよ、
 それにアパートひと間の教会なんてあるからね。
 信心はいいよなァ。」

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アニハセヨ。
ヨン様ブーム以降、韓国系の店は、一挙に増えた。
この町は、多国籍の町から、コリアタウン一色に変わった。
韓流の食べ物屋に並ぶ女性達は、少女からおばさんまで、皆華やいでいる。
どこを覗いても、韓流、韓流だ。
店から流れ出る匂いは、とても芳しい。

アニハセヨ。
最初に、述べた、この町で女性達に感じたある印象を話そう。
ここでは、
下町にたむろする、女性たちに似た、
懐かしい、カンツリーガールの匂い、おだやかで、
和みのようななものを感ずるのだ。

アニハセヨ。
それにしても、よその国の食べ物、文化、人間ゼンブに惚れ込んで、どっぷり漬かるっちゅう恍惚、
ちょっとほかの国ではみられまい。
むかし昔、福生や、ヨコスカでジャズとアメリカ文化に浸った、やや敷居の高さのある交流とは違う、
同じ根の祖をもつ、どろっとしたアジアの親近感がここに漂っている。


川崎さんを探して歩いたが、場所を変えたのか、どこかへ行ってしまったのか、会えなかった。

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