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青海、ヒストリーガレージへ散歩

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カー・ミュージアム


午後、時間をもてあました。
サンダル履きの気分で、2時間くらい散歩でもしようか、と、ゆりかもめの豊洲駅から
240円の切符を買って青海に出かけた。
エスカレーターでホームにあがり、停まっていた車両に乗ろうとした瞬間、ドアを閉められた。
傍に立っていたバイト風の整理のおじさんに、
「アブナイじゃん、おじさん車掌に合図してよ」
思わず文句言ったら、「オットット」と手をかざしてひどく戸惑っていたから、
待てよ、あれっと思い直して、こりゃあ運転手のいない電車だったんだっと気がついた。
無人の運転席に坐って、スーッと音もなく進んでゆくのは心地よい。
魔法のジュウタンに乗ったようにふわっと。
スタートして2駅あたりは、まだ草ぼうぼうの更地が続き、
「市場前」という駅名はきまっているものの、築地から移転するのかしないのか決まらない、
その用地のあたりも閑散としてなにもない。

電車は、更に進む。
イベントのよく催される東京ビックサイトの建物は、巨大なゴジラが、覆いかぶさってくる
ような迫力だ。


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市場駅は、草の中

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宇宙基地のような有明

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東京ビッグサイト

もうすぐ青海だ。結構ここから眺める海は、のびのびとして涼風が心地よい。
青海はお台場から海に向かって正面にある。
しばし、青海の駅でボーっと海を眺める。
左と右に長い埠頭が海方向に伸びて、外国船らしき船が、何隻も停まっている。
みな貨物船なのだろう。
広い空間のなかに音がない、それにカモメも飛んでいない。
180度の視界は、凪ぎのようなフシギ。


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青海

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青海

駅からビーナスフォートはすぐ隣り。
観覧車が映り込んでいる、ショーウインドを見ていたら、小6か中1くらいの生徒7~8人が、
そこのメンズショップにごく自然にスイッと、入って行った。
修学旅行生か?
「オイオイ、きみたち、そこは君達のいくとこじゃないんだろ」
若い、付き添いの先生があわてて制止した。
こまっちゃくれた少年達が、ナチュラルにすっとメンズショップに入って行くのがなんともオモロい。
思わず、
「そりゃ、先生が間違っているんじゃないの。
 もう、この子らの、頭んなかあ洒落っ気だけ。」
と、ぼくがチャチャをいれたので、先生は大笑いした。
生徒たちは、空が明るくなったり、暗くなったり、人工的な仕掛けになっている
中世ヨーロッパのイメージのヴィーナスフォートの商店街に入っていった。


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ヴィーナスフォート、ショーウインド

この奥に、カーマニアには垂涎ものの、トヨタのカー・ミュージアムがある。
今日は、ここが狙いだ。
この前は、バスで遊びにきた。
トヨタは、このミュージアムのほか、くるまのテーマパークと称して、
ハイブリッドから、スポーツカー、キッズのライドワンなど、豪華なプレゼンテーションをしている。
豊田市にある、立派なミュージアムにはとても敵わないが、このミニミュージアムもなかなかいい。
鯨のようなアメ車や、イタさんのアルファロメオ、ドイツの三輪タンデムなど、
年期の入ったクラッシクカーを中心に、3000車種のミニカーや自動車関連書籍のショップ、
それに、アメリカのカウンターバーなど、カーマニア垂涎の聖地になっているのだ。

元F1ドライバーのA ・ナニーニのプロデュースするイタリアンカフェもあり、オープンテラスもある。
ぼくが一番痺れるのは、車もさることながら環境のデイスプレイだ。
もちろん、幼児だって、ここじゃあ目が丸くなる。
2~3才の男児が、妙なもの見たように興奮している。
「おまけあったよ。お母さん。」
ミニカーをグリコのおまけと勘違いしてるんだろう。
子供はこどもの目線で楽しむ、それでいいじゃん。
おじさんは、69年に行ったアメリカの郊外の風景を回顧して、だらしなくその情感に酔う。
アメリカ版、「三丁目の夕陽」だ。
ぼくが勝手に痺れてるミュージアムの売りは、そんな雰囲気ずくりだ。
50~60年代のアメリカの片田舎を模したモーターインや、ミラノの下町のアパートにぶら下がる
洗濯物の風景など、大道具小道具にも凝っている。
こういう手のこんだ、仕事が出来るのも、さすがトヨタと言わざるをえない。


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カー・ミュージアム

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ミラノの下町風な

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二階のオープンテラス


オット。
もう時間だ。すぐ前のワンチャンショップに寄りたいが、またにしよう。
よだれのでそうな、かわいい小犬が、いろんな表情をみせるのだが。
帰りはすぐ、前が東京テレポートのバス停で始発。
200円。
乗客は、オレひとりだ。
ひとけのない車内を見渡して、
ふだん無愛想なオレが思わず、「どうも」って言ってしまったら、
ふだん無愛想な運転手さんが、「ありがとう」って返した。
今日の散歩、440円。


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ボクはこれが好きだったのだ

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