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気分がいいから、美術館に出かけた。

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国立新美術館


六本木に出かけた。
三軌会の絵画展の案内状をもらったから。
会場は、国立新美術館で、季節も春、環境も緑が風にさわさわ。
気分は最高だったが、
やはりここでも人出が少なかった。
この美術館のデザインは、例の黒川紀章氏、
だるまの腹みたいにふくらんでカワイク、すてきな建物、
なによりぶらっと散歩するには、とてもゆったりしているところだ。

絵画展って、
いつもさっと見て過ぎるのだが、きょうは体調がいいせいかじっくりご鑑賞だ。
かなりの量の絵画が展示されていて、
全部見終わるとヘトヘトになってしまった。
面白いのもあった。
吉田照美さんの自画像もあったが、
ちょっと、いい男に描き過ぎてねーかと。
でも、じょうずだ。

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植木善三郎、絵

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高橋富美江、絵

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堀川いさ子、絵

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滝浪文裕、絵


この三軌会の会長の森田一男さんは、ボクの昔からの友人である。
ボクより年長だが、いつも、ぼくは森田さんの絵にケチをつける。
かれの作品は、おだやかな風景画が多いせいで、ボクの好みではないからだ。
二人でいつも口角泡をとばせて、論争になるが、
人格者の森田さんは、ゆったり、いつもボクをあしらっている。

だが、今回の絵は、いつもとゼンゼン違う。

「お!」

画伯!!
今回は、絵が火を噴いていた。
タイトルが「ジハード、自爆する男」だ。

「エ!?%$#………」

こんなモチーフで描いたのは初めてじゃん。
絵の出来は、素人のボクには、論評できないが、このところ
なにかと萎縮しがちなボクには、森田さんのこの変貌ぶりは、ドカン!ときた。
この、元気!!
この、暴走!!
こりゃあ、負けちゃあいられないぞ。
控室で、会長さんは、新聞記者の取材を受けていた。

「おう。ひさしぶり、あとで来てェ」

あとでいくと、また別の社の取材を受けていた。

「森田さん!凄いじゃん!」

横から不躾に口を挟み、
火を噴いてることに感心したと、だけ伝えて帰ろうとすると、

「ホントォ?」(……いつも、ケチばっかりつけるのになア)

と思ったかどうか、知らないが、
寺尾聡のコマーシャルみたいな顔して、ニッと、笑い、手を振った。


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「ジハード、自爆する男」森田一男


ロビーに出ると、西洋人の5~6人ほどのグループをみつけ、ちょっと安心する。
コーヒーをすすりながら、まわりを見渡す。
もの思いにふける女性をみつけ、ぼんやり眺めていたが、
ボクは視線に気ずかれたのを折に席を立って、すこし森を散歩する。


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外人がいた

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もの思いにふける女性

この六本木周辺は、もう黄色に変った、ボクの青春のアルバムのなかに懐かしい。。
ボクのアルバムは、ジャズ喫茶や、バーなど、気の利いたエリアではなく、
へんてこりんなところが多かった。

星条旗新聞社の前にあった西洋道具屋の埴生商店には、毎日いりびたっていたし、
食事の世話までしてもらった。
奥さんの手料理の「ラザーニア」は、グンバツの味だった。
「輸入もののレンジでないと、火力が弱くて、おいしく焼けないの」
奥さんはそう言っていた。

いろいろ西洋の、道具や家具の知識もそこで教えられ、
ウエスチングハウスやG.E の中古を買い込んで、かみさんに叱られたのもその頃だ、
防衛庁前のラーメンの天鳳にも通いつめた。
今日、帰りがけ、あいさつだけと店を覗くと、
客は、そこそこはいっていたが、
おやじは、「ミッドタウンにやられてるよ」、と客の減ったのを嘆いていた。
東京ラーメンの、大八は、つぶれ、ボロボロの店だけ残っている。
もう、すっかり主役はミッドタウンに変わった。

貧乏人のボクにはふさわしくない街だが、
ここへくると、
ちょっぴりボクの贅沢で、トラットリア、ナプレで食事し、
メゾンカイザーでパンを買う。


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東京ミッドタウン

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